広報のきほん

“うちに広報なんていらないよ”って言われたので、ちょっと本気出してみました

あおい

「うちみたいな会社に広報なんて必要ないよ」

この言葉、私は何度も聞いてきました。

中小企業の社長さんとお話しする機会があるたびに、かなりの確率で出てくるセリフです。だいたいこんな感じで続きます。

「うちは大手じゃないし」「そんなお金かける余裕ないよ」「口コミだけでやってきたから」

うん、わかります。本当にそうだと思います。これまで口コミと紹介だけでやってこれたのは、それだけサービスや商品がいいってことですから。それ自体はすごいことなんです。

でも、ちょっとだけ聞いてもらえますか。私、これに関してはけっこう本気で話したいことがあるんです。

口コミだけでやっていけた時代の話

たとえば10年前を思い出してみてください。お客さんが何かを探すとき、どうしてましたか?

知り合いに聞く、近所を歩いて探す、チラシを見る。そういう世界では、口コミの力はとてつもなく強かったんです。地域密着で信頼を積み重ねてきた会社さんにとっては、それが最強の営業ツールだったと思います。

でも今は、ちょっと状況が変わってきています。

お客さんが何かを探すとき、最初にやるのはスマホで検索すること。GoogleやSNSで調べて、ホームページを見て、口コミサイトをチェックして、それから「ここにしよう」って決める。

つまり、検索したときに「存在していない」会社は、選択肢にすら入れないんです。

これ、けっこう怖い話だと思いませんか。

広報って「宣伝」のことじゃないんです

「広報」って聞くと、テレビCMとか新聞広告とか、大がかりなものを想像する方が多いかもしれません。でも、私が言っている広報はもっとシンプルなものです。

ひとことで言うと、「この会社はこういう会社ですよ」って、ちゃんと伝えること

どんな想いでやっているのか。どんな人が働いているのか。どんなお客さんに喜ばれているのか。

そういうことを、SNSやブログを通じて日常的に発信していく。それだけのことなんです。

「いや、そんなの誰が見るの?」って思いますよね。正直、最初は見てくれる人なんてほとんどいません。でも、続けていると少しずつ変化が起きてきます。

実際に起きた変化の話

あるクライアントさんの話をさせてください。従業員8人の、地方の工務店さんです。

社長さんはまさに「うちに広報なんていらない」派でした。「いい仕事してれば客は来る」が信条の、職人気質の方です。

それでも試しに3ヶ月だけやってみませんか、とお願いして、SNSとブログの運用を始めました。

最初の1ヶ月は、正直なにも起きませんでした。フォロワーも増えないし、問い合わせも変わらない。社長さんからは「ほら、やっぱり意味ないじゃん」って言われました。

でも2ヶ月目の後半から、ちょっとずつ変わり始めたんです。

施工事例のビフォーアフターを投稿したら、想像以上に反応があった。「こんなにきれいになるんですね」ってコメントがついた。ブログに書いた「断熱リフォームの失敗しない選び方」っていう記事が、検索から月に200人くらい読まれるようになった。

そして3ヶ月目。ホームページの問い合わせフォームから「ブログを読んで連絡しました」っていうお客さんが来たんです。

社長さん、ちょっと驚いてました。「ネットから来るなんて初めてだ」って。

「いらない」んじゃなくて「やってなかっただけ」

この話で私が伝えたいのは、「広報がいらない会社」なんてないってことです。

正確に言うと、「広報がいらない」んじゃなくて、「広報をやったことがないから、効果がわからない」だけなんだと思います。

やってみたら効果があった。でもやらなければ、効果がないも何も、比較のしようがない。

もちろん、すべての会社で同じ結果が出るわけじゃありません。業種や地域やターゲットによって、合うやり方は違います。でも、「情報を発信する」こと自体が無意味な会社って、たぶん存在しないと思うんです。

大企業だけのものじゃない

むしろ私は、中小企業こそ広報をやるべきだと思っています。

なぜかというと、大企業と違って「社長の顔が見える」「スタッフの人柄が伝わる」「地域とのつながりがある」っていう強みがあるからです。

大手企業のSNSって、きれいだけどどこか無機質だったりしますよね。でも中小企業のSNSは、ちゃんと運用すれば「人間味」が出る。これってSNSの世界ではものすごい武器なんです。

「社長が朝から現場に出てる写真」とか「お客さんからもらったお礼の手紙」とか。そういうリアルなコンテンツは、広告費をいくら積んでも作れません。

「お金がない」は本当にそうですか?

「広報にかけるお金がない」っていうのもよく聞きます。

でもちょっと考えてみてほしいんです。今、新規のお客さんを1人獲得するのに、いくらかかっていますか?

チラシを撒いている会社さんなら、印刷費+配布費で1回あたり数万円。それで反応があるのは、よくて0.1%くらい。つまり1件の問い合わせを得るのに、相当なコストがかかっているはずです。

一方で、SNSやブログの運用は、一度作ったコンテンツがずっと残り続けます。半年前に書いたブログ記事から、今日も問い合わせが来る。そういうことが普通に起きるんです。

初期投資はかかります。でも長い目で見たときに、広報は「コスト」じゃなくて「資産」になるんです。

だから私、本気で言います

「うちに広報なんていらない」って言ってる社長さん。

お気持ちはすごくわかります。今まではそれでやってこれたんだと思います。でも、これから先もずっとそうとは限らない。競合他社がSNSを始めたとき、お客さんの検索行動が変わったとき、口コミだけでは届かない層が出てきたとき。

そのときに慌てて始めるよりも、今からコツコツ積み上げておいたほうが、絶対にいいと私は思います。

もし「じゃあ何から始めたらいいの?」って思ったら、お気軽に相談してくださいね。私、そういうお話を聞くのが大好きなので。

あおいでした。今日はちょっと熱くなっちゃいましたけど、本気だから許してください。

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